神経ブロック療法

神経ブロック療法

 

神経ブロックは、神経に局所麻酔薬などの薬液を作用させて情報の伝達を遮断(ブロック)する方法です。

 

神経が伝達する情報には、痛みの感覚信号以外にも筋肉を動かしたり血管を収縮させる命令も含まれます。

神経ブロックはこれらの情報伝達を一時的に遮断することにより、痛みの原因になる局所の病的状態を改善する効果を発揮します(図1)。

図1

神経ブロックは「麻酔ですか?」「痛み止めですか?」という質問を受けることがあります。

 

神経ブロックは麻酔で一定時間痛みを止めるだけの手技ではありません。

 

痛みの原因そのものに働きかけて状態を改善し、根本から痛みを和らげていく治療です。神経ブロックを反復することにより本来の痛みが徐々に軽減していきます(図2)。

局所麻酔薬の効果のみの場合(上段)

 

注射をすると痛みはゼロになるが麻酔薬の作用時間(ミドリ矢印)が過ぎると元と同じ痛みに戻る。何度注射をしても痛みの強さは変わらない。

神経ブロックの効果(下段)

麻酔薬の作用時間(ミドリ矢印)が過ぎてもすぐに痛みは戻らずしばらくゼロの時間が続く。その後徐々に痛みが戻るが元の痛みより少し軽くなる。繰り返すうちにしだいに戻ってくる痛みの強さは軽くなり痛みのない時間が長くなる。全体にみると痛みの総量が減少する。

図2